ちりちりずん

作家と編集者らを乗せた上野発東北本線は、仙台を素通りし、岩手県内で

 独立したばかりの「吉里吉里国」入国管理官と少年兵らによって、身柄を拘束された。


冗長なる、長編の導入部の常套的大作の手法として、エピソードを展開しながら、

 漸く話は滑り出した。