狼少年論

　私は、バッグに入る文庫本を探し、薄い一冊を入れた。
　単車に乗るときにバッグを身につけている。

　私も山林を少し持っているファ、
　イギリス貴族の何某が、所有する森を散歩することを日課とし、

　そこで見た自然の変化を、夜、バーで友人たちに語らずにはいられなかった。

　しかし、彼の森で奇怪な出来事が起こっていた。
　子供が行方不明になった。
　：森に人が住んでいるのだったかな。

　ある日、彼は奇妙な少年に出会った。

　動物を食い、子供を食べたという。

　おびえた貴族がが、少年に森からの退去を命じると、姿を消したが、

　貴族の館に入って寝ていた。

　貴族の叔母の取り成しで、少年は館に住み込むことになって、・・

　参考：角川文庫
「サキ短編集」から「狼少年」

　１０時半になり、客足も減ったので、私は途中で読書をやっめ、身づくろいし、会計を済ませて外に出た。

　大きい縦長の照明の看板に、夜１２時までの営業時間が記されていた。