虫礫

むしつぶて

 と言う言葉が思いついた。

 街道からそれて、土手路を行きたかったが、

 その間の田中の道を走っていた。


今年の稲は成功すると思われる青青だ。


 ところ、びびししばばししと、顔に細かい粒粒がぶつるかる多数。

 連続したバリアはどこまでも、石飛礫でないが、

 虫の飛礫になってしまう。

 農薬にも負けず虫が出るのか、

 居場所・栄養源はあるのだろうと、

 祐造は思った。