夏至タルと」とはなにか。

 ドライバーで、マイナスネジを回して、水洗トイレの後のタンクに落ちる水量(のスピード)を調整するように出来ている。

 コックをひねり、一度に流れる水勢は、一定である。


 タンクが無い種類もあるがどうなっているか。ボタンを押しただけ流れ続けるのだろう。

 そういう便器の研究は出来ていない雄之助であった。

 ともかくそのマイナスドライバーが、事情あって、適当な長さとマイナス溝にフィットする太さの物が無い。

 そこは、幅が狭いので、長いドライバーは痞えてしまう。

 持つ部分がグリップが、太すぎても壁際で手がぶつかり扱いにくい。指先でも、グリップ自体が痞える。

 硬貨を螺旋回しとして使うべきことが、家具などの組み立て説明図に書かれていることがある。

 それを思い出したのか、雄之助は、ためしに10円玉を用いて、難なく、調整ネジを回すことが出来た。
 これで、タンクから水しぶきが飛んでこないようになる。


 馬鹿と鋏は使いようと言う諺は、夏至タルと心理学をといているのだろうか、ひどい台詞ではないか、雄之助は思った。*(日本)*