晴れでしょう

 強風から雨になり、穏やかに夜が明けたkらには、徐々に晴れてくると踏んだ。

 然るに天気予報では、雨のち曇りと詩、話が泡ネイ。


  満開の望月さんが古城に出るだろうという今月今夜のお楽しみは、寒かろうとも実現の運びと思ってみた。


 しかしそんな風量の松尾芭蕉の気概は既になかった。


  そいつあ江戸城だってあるもんね。


 そうか、予想よりも低気圧の東へ移動が速く、晴れてくるのかもしれない。しかし明日はまた、低気圧がくるのかな、と藤田三五は思った。


 ぶらりと江戸めぐり 毎日新聞社 定価千円